CASE 4 熟年離婚を切り出された女性からのご相談
- ご相談内容
-
はじめまして。私は58歳の専業主婦(H)です。
主人は私の2つ年上の60歳です。
先日主人に、好きな人がいるので離婚をしてほしいと言われ、相手の家へ出て行きました。
娘に相談したところ、娘は怒って主人に会いに行ったのですが
主人は長年勤めた会社に定年退職の手続きをし、既に退職金での生活を始めているとのことでした。
浮気相手とは8年もの間、交際していたようですが、主人は転勤が多く、日本はもとより単身赴任で海外にも駐在していたことがあります。
気軽に行ける場所でもないことから、私はあまり主人のところには行っておりませんでした。
その為、これまで多少のことは目をつぶってきました。7年ほど前に、相手のご主人らしき人から
「あんたの旦那に家の嫁を寝取られた、家族は滅茶苦茶になった」と電話をもらったことがありましたが、主人に聞いたところ、浮気はしていないので、いたずら電話に過ぎないと言われました。
その後、また同じ方から、離婚したという報告の電話も受けました。
ですので、そこからのお付き合いなのだと確信しました。
私は働いたこともありませんし、子供たちも巣立ち、これからは夫婦二人で暮らしていくものだと思っていたので、離婚したくありません。
何か解決策を頂けますか?
- O'Sheaアドバイス
長年連れ添って、内助の功で支えてきたつもりが、突然離婚の申し立てをされ、さぞ傷つかれたことと思います。
家庭を守り、お子様を育ててきたことも立派なお勤めです。
犠牲にされたこともたくさんあったかと存じます。
これから第二の人生を始めようというときに、なんだかいいとこ取りされるような、そんな気分になりますね。
さて、今回ご主人の申し出ですが
ご主人は、有責配偶者 (ゆうせきはいぐうしゃ)となります。
これは離婚原因を作って婚姻関係を破綻させた当の本人のことを言います。
離婚したいのであれば、これまで長年連れ添った奥様に、それ相当の金額を支払う義務があります。
とにかく、これからは、二人っきりで会うことは避け、離婚届には簡単にサインをしないでください。
そして協議離婚などはせず、家庭裁判所に出向き、調停離婚の手続きをしてください。
これは必ずしも離婚をさせるものではありません。
お互いに納得がいくように、第三者によって和解へと導いてくれるものです。
そもそも退職金がいくらもらったのかわかりませんが、半分はHさんのものです。
これを相手の口座へ移していたり、もう使ってしまったとなると、追いかけられません。
早急に勝手に使えないようにする手続きが必要です。
ほかにも年金分割といって、これからご主人がもらう年金の半分を奥様がもらうことができます。
相手の方が、どんな方かわかりませんが
もしかしたら、ご主人が騙されている!なんてこともあるかもしれません。
Hさんもおっしゃられてましたが
単身赴任で、ひとり寂しく過ごしていたのだと思います。
相手の方が心の拠り所になってしまったのでしょうね。
どうぞ、心穏やかにうまくお話を進めて行ってください。
- ※夫婦問題を解決手法をアドバイスするプロフェッショナルです。
法律相談に応じることはできません。